インプラントに向かない人

インプラント治療は、一部の人は受けられない場合があるので注意が必要です。あごの骨にかかわる条件に限らず、体質や持病、服用している薬などが治療の可否にかかわってくるそうです。

第一に、チタンアレルギーの人はインプラント治療が難しいと思います。なぜなら、インプラントの多くはチタンを材料としているからです。チタンは人間の身体と相性の良い金属だと考えられていますが、まれにアレルギー反応を起こす人がいるそうです。

続いては、あごの骨に放射線治療をした人です。舌がんや歯肉がんなど、口の中のがんを治療するためにあごの骨に多量の放射線を照射すると、骨自体がもろくなっている可能性があります。

長期間、ステロイド剤を服用している人も、インプラント治療ができないかもしれません。服用していた期間や量によって影響度は異なりますが、骨の治りが遅くなるといわれています。

ほかに、アルコールや薬物依存症の人、治療に協力的ではない人も注意が必要になってくるでしょう。インプラント治療の場合は外科手術をともないますし、治療も長期にわたることが多いです。したがって、自己管理が苦手な人や歯科医師の話を聞かない人、指導を無視する人など、治療に協力的ではない人は適性が低いと考えられます。

なお、糖尿病や高血圧などの場合でも、医師の診断を受けて血糖値や血圧がコントロールされている状態であれば、手術を受けることができるそうです。何か服用している薬があれば、必ず歯科医師に伝えましょう。